music mania ちばちゃん

4月27日(土)は21時からは「第900回」の放送! 4月30日(火)の18時からは「第898回」の再放送! '23.9月から18年目に突入しました! 書き込みヨロシク!

第891回ON AIRリスト(①2024年2月24日放送 ②2024年3月12日放送)

 さて、新型コロナウイルス感染症が5類に移行して久しいですが、我々のように高齢者施設で勤務している者にはそれほど生活の変化はありません。特に冬になるとインフルエンザも流行するので、やはり「マスク生活」が続いております。年が明けてから、私の住んでいる地域でコロナ患者が増えている事もあり、「去年と変わらんなあ」といったところです。今週、ウチの職員が3名ほど感染したこともあり、少しばかり“警戒態勢”に入っております。感染者がこれ以上増えなければいいのですが。

 今週は別の職員から「back number」と「Mrs.GREEN APPLE」の全曲集の注文がありました(笑)。昨日は休日でしたので、朝から制作作業を行いました。思ったより早く完成したので、久し振りに「雪かき」をしました。先週の暖気でかなり雪解けが進んだのですが、毎日少しづつですが雪は降っております。「少しづつだから…」ということで、少し怠けていたのですが放っておくとそれなりに積もり、雪解けも遅くなるのでね。このくらいの雪かきで終わると“適度な運動”で済むのですが(笑)。

 ということで、

第891回放送の(’24年2月24日・’24年3月12日)ON AIRリスト

HM/HR GUIDE for BIGINNERS

1. EUROPE / WASTED TIME ('84年発表 2nd「WINGS OF TOMORROW」)
2. HIM / KILLING LONELINESS ('05発表 5th「DARK LIGHT」)

★ VISUAL ROCK LEGENDS

3. FANATIC◆CRISIS / Still Alone ('98年発表 2nd「ONE -one for all-」)

★ BAND BOOM MEUSEUM

4. JACO:NECO / 都会の中の自由な鳥 ('90年発表 3rd「3P」)

★ MINI SPECIAL of THIS WEEK

5. BUCK-TICK / Baby, I want you ('00年発表 11th「ONE LIFE,ONE DEATH」)
6. BUCK-TICK / FLAME ('00年発表 11th「ONE LIFE,ONE DEATH」)

★ MY FAVORITE SONG

7. FEEL SO BAD / 口唇に銃を押しあてて ('94年発表 1st「AFFECT on your brain」)

★ JAPANESE HARD & HEAVY

8. FAST DRAW / パンチパーマ ('87年発表 1st「根腐劣屑」)

 今回の目玉は、FEEL SO BAD口唇に銃を押しあてて。過小評価されているバンドだと思います。

1. EUROPE / WASTED TIME

 スウェーデン出身のEUROPEは79年にボーカルのジョーイ・テンペスト、ギターのジョン・ノーラムらを中心に「FORCE」というバンド名で活動を開始します。82年に地元で開催されたロックコンテストで優勝しアルバム制作の権利を得てバンド名を「EUROPE」に変更します。翌83年に発表された1stがここ日本で大ヒットし、シーンの活性化を促すことになります。また、「北欧メタル」という言葉を日本に根付かせることにもなりました。この2ndはプロダクションの向上、楽曲の充実度では1stを遥かに上回る出来の作品であります。EUROPEというとどうしても3rd「THE FINAL COUNTDOWN」の印象が強くなりますが、この2ndの大きな特徴は“正式なキーボーディストが加入する前の作品”であることから、ギタリスト、ジョン・ノーラムの叙情的なプレイが前面に押し出されている、というところですね。結果的に翌85年にワールドワイド契約を獲得し、世界的な成功に歩み出します。
 

2. HIM / KILLING LONELINESS

 HIMは95年にボーカル、ヴィレ・ヴァロが結成したフィンランド出身のゴシックメタルバンドであります。結成当初は「His Infernal Majesty」のバンド名でブラック・サバスのカバーバンドとしてスタートしました。97年に1stを発表後、順調にキャリアを重ね、この5thでワールドワイドデビューを飾ります。この作品、北欧のバンドらしい寒々しい雰囲気を保ちつつ、音楽性はポップでキャッチーな方向性に大きく舵が切られ、より“大衆的”で聴きやすく、“洗練された”作品に仕上がっております。結果的に全米チャート18位を記録し、フィンランド出身のバンドとして初めてアメリカで「ゴールドディスク認定」を受けたバンドになりました。僕が彼等の音源を聴き始めたのもこの5thからで、この「ゴシックな雰囲気」にすっかりやられて、全作品を揃えることになりました。普段、メタルを聴かない人にもオススメかな。
 

3. FANATIC◆CRISIS / Still Alone

 FANATIC◆CRISISは92年に当時15歳だったボーカル、石月を中心に名古屋で結成されたバンドであります。インディーズ時代は黒夢、Laputa、ROUAGEと共に“名古屋系”の代表的なバンドでありました。96年にインディーズ2ndミニをメジャー流通で発表、初のオリコンチャート入りを果たします。翌97年にメジャー進出し、MALICE MIZER、La'cryma Christi、SHAZNAと共に“ヴィジュアル四天王”と呼ばれることになります。この2ndはメジャー初のフルアルバムで歌詞は全てボーカルの石月さんです。彼は共作も含みますが作曲にも全て関わっております。インディーズ初期からのファンは「なぜこんなにポップに…」と思ったハズです。メジャー進出後から聴き始めた人には「大満足!」という作品かな。楽曲の完成度は非常に高いと思いますし、ボーカルも独特な声質ではありますが、上手いと思います。特徴的なのは“ボーカルを前面に出し過ぎたミックス”かな。石月さんが中心なのは判りますが、他のメンバーはこの作りに納得がいっていたのか疑問ですね。
 

4. JACO:NECO / 都会の中の自由な鳥

 JACO:NECOは80年に結成された愛知県出身のバンドであります。85年頃から女性3人の3ピースバンドの形態が定着し、翌86年に東京進出を果たし、89年にメジャー進出を果たします。ということで、メジャーデビュー時には“ベテラン”と呼ばれるキャリアを誇っておりました。89年はバンドブーム真っ只中、ということもありメジャーデビューするバンドが大変多かった時期ですね。僕が高3の年です。デビューするバンドが多過ぎて「どのバンドを聴こうかな?」と大変悩んだ記憶があります。このJACO:NECOは“女性の3ピース”という部分が気になり手を出したのですが、正直、音楽性が渋くて、当時の私の気に入るところではなく、音源を一度手放しております(笑)。数年前に中古で再度購入して聴いたところ「カッコイイね」となりました。やっぱ、この感覚の違いは“経験の違い”なのでしょうね。この3rd、彼女達の作品の中ではかなり“ポップ”な方向性で作られた作品でもあります。
 

5. BUCK-TICK / Baby, I want you
6. BUCK-TICK / FLAME

 BUCK-TICKオリジナルアルバム特集、11週目、前作発表後、マキシシングルの発表はあったのですが、アルバム制作までは至らず、レーベルをBMGファンハウスへ移籍し、3年振りに発表されたアルバムがこの作品であります。“3年”というのはこれまでの歴史で最も長い間隔となりました。音楽性としては前年に発表したマキシシングルでのエレクトロニックでポップな楽曲とノイジーアヴァンギャルドな音楽性の作品です。また、前作でのデジタルサウンドの要素を残しつつも、より「歌」に重点を置いた作風でもあります。評価としては「バンドが持つ耽美性とアヴァンギャルドな強く打ち出されている」と評価されていましたね。1曲目「Baby, I want you」はハウスビートを取り入れたダンサブルな楽曲で後々までライブの定番曲となりました。また、2曲目「FLAME」は一度きりしかない人生を花の運命に例えた歌詞で、アルバムタイトルに通じております。
 

7. FEEL SO BAD / 口唇に銃を押しあてて

 FEEL SO BADはボーカル、川島だりあとギター、倉田冬樹を中心としたバンドであります。92年、川島さんの2nd「Don't Look Back」にギターの倉田さんが参加し、意気投合したことからバンド結成に至りました。所属はなんと「ビーイング」であります。ビーイング所属では“最もハードな音を出すバンド”でしょうね。僕は元々、川島さんのソロを聴いていたこともあり、このバンドも当初から聴いていました。この時期、セールス的には振るいませんでしたが、作品の内容は当時のジャパニーズメタル勢にまったく引けを取らない、と思っていました。当時、ベイエリアクランチを聴いていなかった僕はこの倉田さんのギタープレイで「クランチ」を初めて聴きました。このザクザクとした音、僕には衝撃的でしたね。かなり過小評価されているバンドだと思います。この曲の歌詞については「メジャーで発表して大丈夫?」と心配になりました(笑)。
 

8. FAST DRAW / パンチパーマ

 FAST DRAWは83年にFLATBACKERのギタリスト、SHOYOの兄、飯田光正を中心に結成されたメタルバンドであります。初期には後にSABER TIGERのボーカルを務める久保田陽子さんも在籍しておりました。85年にボーカルが小玉さんにチェンジ、86年にデモテープ「必殺仕事人」を発表、これがヒットして存在が全国に知られることになります。87年に満を持して発表されたのがこの1stであります。聴いてのとおりFLATBACKERに通じる音でありますが、実はFLATBACKERの音楽性のヒントがこのFAST DRAWにあったそうです。聴いてのとおり音はまさしく“パワーメタル”という音です。歌詞についてはメタルにまったく似合わない歌詞、というのが特徴的ですね。その歌詞から正統派と見られることはほぼなかったのですが、音は紛れもない正統派ですね。メジャー進出はしなかったのですが、メタルファンは必ず知っている「北海道の有名バンド」でしたね。
 
 次回は「FLIPPER'S GUITAR」が登場します!

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