さて、先日購入したスージー鈴木氏の著書「EPICソニーとその時代」を読み終えました。思えば80年代、自分もEPICレーベルのアーティストの作品はたくさん聴いてきたな。正直、当時は“レーベル”を意識して聴いてはいませんでしたが、改めてこのように示されると「あ、自分にも大きな影響を与えてくれたな」と思います。そんな訳で、今週は佐野元春さんの1st「BACK TO STREET」2nd「HEART BEAT」を聴き直してみました。80年と81年の作品です。僕が小3、小4の頃の作品なのでもちろんリアルタイムでは聴いていなかった作品です。当時の僕がテレビやラジオで聴いていたいわゆる“歌謡曲”とは明らかに違う。やっぱり、“革新的な作品”だったのだろうなと感じます。来週は傑作の3rd「SOMEDAY」をじっくり聴き直したいと思います。
ということで、
第777回放送の(’21年11月20日・’21年12月19日)ON AIRリスト
★ HM/HR GUIDE for BIGINNERS
1. CARCASS / TORN ARTERIES ('21年発表7th「TORN ARTERIES」)
2. KAMELOT / SERENADE ('05年発表7th「THE BLACK HALO」)
★ VISUAL ROCK LEGENDS
3. SAKRUN / SLAVE FOR LOVE ('93年発表Mini「-刹那-」)
★ BAND BOOM MEUSEUM
4. 宮尾すすむと日本の社長 / ボク、元気?(Are You Alright?) ('91年発表Mini「男の中の男 -THE MAN IN MEN-」)
★ MINI SPECIAL of THIS WEEK
5. 氷室京介 / RAP ON TRAP ('03年発表10th「Follow The Wind」)
6. 氷室京介 / B・BLUE ('04年発表LIVE「21st Century Boowys vs Himuro」)
★ MY FAVORITE SONG
7. 原田知世 / 天国にいちばん近い島 ('84年発表6th SINGLE)
★ JAPANESE HARD & HEAVY
8. SHOW-YA / EYE to EYE ('21年発表12th「Showdown」)
今回の目玉は、原田知世の天国にいちばん近い島。サビのメロディーが最高です!
1. CARCASS / TORN ARTERIES
前作から8年振りの新作からの1曲です。CARCASSは5枚のアルバムを残し96年に解散、07年にライブ活動を再開、13年に復活後“初”のアルバムをリリースして今日に至ります。復活第1作は3rdと4thのオイシイところをバランス良く組み合わせたような作風でしたが、今作は4thのような“メロディックデス”路線の楽曲が少なくなり、3rd以前の“グラインドコア”色が強いと感じました。彼等に「どの時期の音を望むか」で評価が分かれる作品だと思うのですが。個人的にはもうちょっと“メロディー”を感じられる作品の方が好みですかね。
2. KAMELOT / SERENADE
音を聴いて意外に思うかも知れませんが、彼等はアメリカのバンドであります。僕が彼等の音源を初めて聴いたのは’10年頃だったと思います。それ以前から雑誌では高評価を受けていたのは知っていたのですがね。やっぱりボーカルにロイ・カーンを迎えたのがバンドの転機になったと言えるでしょうね。彼を迎えた後に発表された作品はどれも素晴らしい出来だと思います。このアルバム、“この1曲!”というキラーチューンは無いのですが、アルバムのトータルの完成度で言えば最高傑作ではないでしょうかね。個人的にはロイの復帰を望んでいるのですが。
3. SAKRUN / SLAVE FOR LOVE
初登場ですね。このバンドは2枚のミニアルバムを残しております。それぞれボーカルが違うのですが、本日紹介したのは“初代”ボーカル在籍時の音源です。ちょっと調べてみたところ、当時「西のラルク、東のサクラン」と言われるほどのバンドだったとか。正直、信じられません(笑)。93年の作品ということは確かにラルクの1stと同じ年の発売ですが、ラルクの方が断然に上だと思います。音は良くも悪くも“90年代初頭のV系”といったところです。強烈な個性は感じませんが、この“少しチープな感じの音”が個人的には好きですね。
4. 宮尾すすむと日本の社長 / ボク、元気?(Are You Alright?)
イカ天出身のバンドではかなり好きなバンドである「宮尾すすむと日本の社長」。これまではほとんどメジャーデビューアルバムからの紹介だったので、メジャー2ndからの紹介としてみました。冒頭で紹介しましたが、このアルバム、7曲収録の“ミニ”であります。1stから1年3ヶ月後の発売ですが“ミニ”という中途半端な作品だったのが残念でしたね。当時は「1stで出し尽くしちゃったのかな?」と思いました。後から判ったのですが、当時、メンバーはバンド活動を“メイン”としないで、普通に就職していたそうです。
5. 氷室京介 / RAP ON TRAP
6. 氷室京介 / B・BLUE
さて、「氷室京介特集」8週目です。10th「Follow The Wind」は前作から3年振り、古巣のレーベルに復帰してから初のオリジナルアルバムとなります。一般的には97年に渡米してからの彼の音楽性は著しく変化した、と言われています。具体的には“グランジ”の影響が大きかったと自身で語っております。この「RAP ON TRAP」も昔の彼ではありえない楽曲かなと。ラップやリーディングの導入など、かなり実験的な楽曲です。LIVE「21st Century Boowys vs Himuro」はソロ15周年を迎えた彼が東京ドームで開催した一夜限りのライブを収録した作品です。このライブの目玉は何と言っても「BOOWY時代の楽曲の解禁」でしょうね。この「B・BLUE」はオープニング1曲目です。イントロが流れた瞬間の歓声が「待ってました!」という感じで会場の観客に感情移入できてしまいますね。
7. 原田知世 / 天国にいちばん近い島
僕が中1の頃の楽曲です。僕は小6の頃からしばらくは彼女の大ファンでした(笑)。今でも凄くキレイですね。この楽曲、彼女唯一のチャート1位獲得曲でもあります。サビの“ちょっと物悲しいメロディ”が大好きです。当時は“作曲者”を気にしたことはなかったのですが、少し大人になって“作曲者”に注目すると「林 哲司」の名前が。実は先週に引き続き、このコーナーでは林先生の楽曲をチョイスしております。やっぱ、林先生のメロディーセンス、大好きですね。
★ Midnight Best Vol.046 ON AIRリスト
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「music mania」は毎週土曜日23時~24時、引き続き24時から「Midnight Best」をお送りしております!(第5土曜日のみ22時~24時)
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