さて、風邪が全然治りません。私、喘息持ちなので咳が出ると止まらなくなります。ここ１週間、そんな状態が続いております。できれば、身体を休めたいところですが、本格的な「積雪シーズン」に突入したので、除雪作業に追われる毎日となっております。今週はドカ雪に見舞われた事もあって、休むどころかかなりの体力を奪われております。シーズン始めにドカ雪が降ると道路の除雪が追い付かなくて、既に対向車とすれ違えない個所も出ております。降ってもいいけどドカ雪は勘弁してもらいたいですね。
LUNA SEAのセルフカバーアルバムが発表になりました。「MOTHER」「STYLE」の２作品。入手はしましたが、まだ聴いておりません。レビューでは評価が分かれているようですが、自分の耳で確かめたいと思います。
ということで、
第879回放送の（’23年12月2日・’23年12月19日）ON AIRリスト
★ HM/HR GUIDE for BIGINNERS
1. TRIVIUM / A CRISIS OF REVALATION ('21年発表 10th「IN THE COURT OF THE DRAGON」)
2. ACCEPT / RESTRESS AND WILD ('82発表 4th「RESTRESS AND WILD」)
★ VISUAL ROCK LEGENDS
3. JUSTY-NASTY / DECEIVE -嘘をついて- ('90年発表 4th「JUSTY NASTY」)
★ BAND BOOM MEUSEUM
4. SOFT BALLET / BODY TO BODY ('89年発表 1st「EARTHBORN」)
★ MINI SPECIAL of THIS WEEK
5. 中森明菜 / Kodou ('15年発表 24th「FIXER」)
6. 中森明菜 / Lotus ('15年発表 24th「FIXER」)
★ MY FAVORITE SONG
7. 辛島美登里 / サイレント・イヴ ('90年発表 9th SINGLE)
★ JAPANESE HARD & HEAVY
8. LADIES ROOM / HAREM CAT ('91年発表 2nd「MADE IN SEX」)
今回の目玉は、SOFT BALLETのBODY TO BODY。個人的には当時、衝撃を受けた1曲です。
1. TRIVIUM / A CRISIS OF REVALATION
00年代以降、メタルシーンでは“エクストリームメタル”というサブジャンルが登場しました。僕の中の位置付けは“正統派とメロデスの中間”といった感じです。メロデスは聴いていたのですが、この手の音を初めて聴いたのは10年頃でしたね。最初に聴いたのがこのTRIVIUM。当時、スカパーのMVで彼等の楽曲が流れていたのですが、「ん、メタリカっぽいな」ということで興味が湧きました。正統派やスラッシュなどを“普通に”聴いて育った若者が奏でる音、といった印象ですね。「このようにしてメタルは進化するんだ」と実感しましたね。このTRIVIUMに関してはボーカル＆ギターのマシューの歌唱力が素晴らしいですね。クリーンボイスのパートで“上手く歌える”というのがセールスポイントかな。楽曲に関してもカッチリと構成されていて流石だなと感じます。僕等世代にとっての“新世代メタルバンド”の中では最も好きなバンドであります。
2. ACCEPT / RESTRESS AND WILD
ACCEPTは78年にボーカル、ウド・ダークシュナイダーを中心に結成されたドイツのバンドであります。79年にデビュー、レーベルに「商業的なモノをやれ」と言われポップになってしまった2ndを80年に発表、81年の3rdは一切妥協することなく制作し「これぞACCEPT」というような音を提示し、彼等の名は欧州全土に広まりました。その勢いを持って制作されたのがこの4th。代表曲も多数収録されている名盤であります。僕が“ドイツのメタルバンド”でHELLOWEENの次に聴いたのがこのACCEPTです。普通はSCORPIONSにいくところですが、作品数が少なくて集めやすかった、という理由でACCEPTになりました。楽曲に関しては“正統派”なので、この手の音が好きであれば問題なく聴けますが、特徴的なウドのボーカルが好きか嫌いかで評価が分かれると思いますね。ちなみに僕は大好きです。
3. JUSTY-NASTY / DECEIVE -嘘をついて-
JUSTY-NASTYは87年に結成されたバンドであります。89年にメジャーデビュー、95年に解散したのですが、音楽性についてはかなり変化があったバンドですね。インディーズ時代はグラムロック、メジャーデビュー時はちょっとニューウェーブな感じ、そしてこの時期はビートロック期の始まりでしたね。実は私、リアルタイムでは熱心に聴いていませんでした。ボーカルの藤崎さんがCRAZEに参加してアルバムを発表し、それを聴いて「あ、好きな声だ」となり。JUSTYの過去作を集めることになりました。音楽性の変化が多くて聴いている方としてはある意味楽しめましたね。インディーズ1stと解散前の8thを聴き比べると、「同じバンド？」というぐらいですね。ギタリストは３人が在籍しましたが個人的にはこの楽曲でも演奏している２代目の辻さんがお気に入りです。現在はオリジナルメンバーで再結成して活動中です。
4. SOFT BALLET / BODY TO BODY
SOFT BALLETは87年に結成された遠藤遼一・藤井麻輝・森岡賢によるバンドであります。インディーズ時代はBUCK-TICKと同じ「太陽レコード」に所属しておりました。僕が彼等の楽曲を聴くキッカケは友人Mクンのオススメからでした。89年のメジャーデビュー後すぐだったので、僕が高3のころですね。当時はバンドブームでビートパンクが盛り上がっていた時代でしたので、このような音は新鮮でしたし衝撃でした。YMOなどのテクノを“当たり前に”聴いてきた世代がテクノとロックを融合させました、という音に感じました。遠藤さんの声質、藤井さんの作るハードな楽曲、森岡さんの作るキャッチーな楽曲、非常にバランスが良かったバンドでしたね。デビュー時のキャッチコピーは「エレクトロ・ボディ・ビート」。そう、この“ビート”の部分がポイントですね。ここに“テクノポップではなくてロックだ”という意思を感じます。特徴的なスタイルだったのか、フォロワーは現れていないような気がします。
5. 中森明菜 / Kodou
6. 中森明菜 / Lotus
中森明菜オリジナルアルバム特集、24週目です。前作発表後、2010年から彼女は体調不良により音楽活動の無期限休止を発表します。活動休止期間は４年近くに及び、14年末から活動を再開し、15年末に発表されたのがオリジナルとしては６年振りとなったこの作品であります。この作品で特徴的なのは「EDMの導入」でしょうね。ただ、無機質にならないよう、ラテン風味を取り入れたりして“情熱的”な仕上がりになっていますね。若い頃から彼女は“チャレンジ精神”が旺盛な方でしたので、このような取り組みも僕にしては“自然”な感じがしました。ベテラン歌手が「無理に若ぶっている」というような感じではなく、自然な感じで歌っている感じが素晴らしい。どのような音楽性であっても、彼女の歌唱力や表現力の高さで“明菜色”にしてしまうのが凄いですね。彼女の00年代以降のアルバムでは最も充実した作品かなと思っております。
7. 辛島美登里 / サイレント・イヴ
12月に入った、ということで珍しく“普通の音楽番組”のようにクリスマスソングをお送りしたいと思います(笑)。第１週は辛島さんの代表曲をお送りしました。ドラマ「クリスマス・イヴ」の主題歌だったということもありますが、チャート最高位１位を獲得する大ヒットなりました。彼女は83年にポプコンでグランプリを獲得し84年にデビューするのですが、その後、ヤマハ音楽院でソングライティングを学ぶことになります。87年にアニメ主題歌で再デビュー、同時期に永井真理子さんへの楽曲提供で一部から注目されることになります。そして89年にファンハウスレーベルから再々デビュー。一般的にはここがデビューとされていますね。ということで本格デビューから１年半で大ヒット、となりましたが、下積みから数えると６年半かかっての大ヒットでした。僕が本格的に彼女の作品を聴き始めたのはこの曲のヒット後になります。「凄いシンガーソングライターが登場した」と驚きましたね。
8. LADIES ROOM / HAREM CAT
LADIES ROOMはYOSHIKI主催の「エクスタシーレコード」出身のハードロックバンドであります。インディーズ時代はX、ZI:KILLに続いてアルバムを発表しました。インディーズ1stは89年にLPレコードで発表されました。当時の入手方法は現金書留による通販。発売日から数日後に自宅に大きな箱に入ったレコードが届いたのを思い出します。インディーズ、ということもあってプロダクションの制約なのか、もの凄い“軽い音”のアルバムでしたね。数ヶ月後にCDで発売されたのがショックでした(笑)。結局、CDも買うのですが。そして91年にこの作品でメジャーデビューします。この楽曲がアルバムのオープニングなのですが、イントロから音が重厚で「ああ、やっぱメジャーの力って凄いな…」と思った記憶があります。「エクスタシーレコード」の中では実は数少ない“アメリカンハードロック”をルーツとするバンドであります。
次回は「SODOM」が登場します！
お知らせ：「エフエムもえる」のＨＰで「music mania」の番組紹介を聴くことができます。（６分間）
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