さて、この番組は私の年齢もあるのですが「80年代・90年代」の楽曲を多く紹介しております。というか、自然にそうなっております(笑)。71年生まれの僕にとって「80年代・90年代」は小３の9歳から結婚３年目の28歳までにあたります。「どうしてこの時代の楽曲が今でも印象に残っているか？」という事を考えると、それは「自分から“積極的に”音楽をつかみにいっていたから」だと思います。インターネットが無い、若しくは今ほど発達していない時代ですから、音楽情報は基本的には雑誌などの「紙媒体」で得るのが主流でした。文字情報で勝手に音像を思い浮かべワクワクしながら、通販で自主製作盤を購入し、ガッツポーズを取ったり、ガッカリしたり。懐かしい思い出です。そう、音楽情報を得るのに“労力”が必要だった時代ですね。だから思い出も詰まっています。だけど今は昔ほど“能動的”に情報をつかまえに行っていない自分がいます。ネットの発達で“容易に”情報が得られる時代になりました。事前に“音”を知ることができるので、「ジャケット買い」で失敗した、ということは無くなりましたが、楽曲に対する思い入れは薄くなったのかな、と思うこの頃であります。それでも、周りの同年代よりは「音楽に対する思い入れ」はあると思っているのですがね。
ということで、
第856回放送の（’23年6月3日・’23年6月25日）ON AIRリスト
★ HM/HR GUIDE for BIGINNERS
1. YNGWIE MALMSTEEN / LEGION OF THE DAMNED ('99年発表 10th「ALCHEMY」)
2. MANOWAR / THUNDER IN THE SKY ('09発表 EP「THUNDER IN THE SKY」)
★ VISUAL ROCK LEGENDS
3. Sleep My Dear / Untrue Thinker ('94年発表 2nd「MIRAGE」)
★ BAND BOOM MEUSEUM
4. 有頂天 / おすもうさんの唄 ('83年発表 1st「土俵王子」)
★ MINI SPECIAL of THIS WEEK
★ MY FAVORITE SONG
7. 槇原敬之 / もう恋なんてしない ('92年発表 5th SINGLE)
★ JAPANESE HARD & HEAVY
8. ANTHEM / TIGHTROPE DANCER ('86年発表 2nd「TIGHTROPE」)
今回の目玉は、中森明菜の２曲。“アイドル”のデビュー作とは思えない楽曲です。やっぱ、この時から何かが違いましたね。
1. YNGWIE MALMSTEEN / LEGION OF THE DAMNED
88年発表の4th「ODYSSEY」以来の“RISING FORCE”名義での作品となります。今作はボーカルに「歴代最高」と言われたマーク・ボールズを復帰させたところからも“本気度”が伝わります。ま、バンド名義だからと言って、方向性に特段の変化はないのですが(笑)。90年代の彼のアルバムの中では１、２を争うくらいの楽曲の充実さかな。4th以降、交通事故の影響で「ギターを弾きまくるYNGWIE」というのを余り味わえなかったのですが、この作品では久し振りに弾きまくっていますね。素晴らしいギタープレイと素晴らしいボーカルが高い次元で結実した作品だと思います。
2. MANOWAR / THUNDER IN THE SKY
「偽りのメタルに死を！」というフレーズでお馴染みのMANOWAR。その余りに大仰な世界観はファンからも失笑を買うことがありますが、個人的にはそこがMANOWARの唯一無二の個性だと思っております。好き。母国であるアメリカではほぼ無名に近いですが、ヨーロッパでは根強い人気があり、特にドイツでは熱狂的な人気を誇っています。ここ日本では“本格的なメタラー”から熱い支持を受けております。80年に結成されて40年を超えるキャリアになりましたが、未だ健在です。完全な新作発表は期待できませんが少しでも長く現役でいてもらいたいですね。
3. Sleep My Dear / Untrue Thinker
Sleep My Dearは名古屋出身のバンドで、PENICILLIN・MEDIA-YOUTHと並んで「ティアーズ音楽事務所の３大バンド」と呼ばれていたそうです。ちなみに“ティアーズ”は90年代にV系バンドを多く抱えていた事務所です。３大とはいえ、スケールが小さいかな(笑)。正直、僕はリアルタイムで聴いていなかったバンドであります。90年代半ばは他のV系バンドを追うのが精一杯でここまで手が回らなかったかな。この番組を始めてから初めて聴いたのですが、イイ意味で“名古屋系”でしたね。こんな感じなら、当時から聴いておけば良かったかな。特別に何かがある訳ではないのですが、平均点以上の出来だと思います。“少しダークでメロディアス”という音が好きな人は気に入ると思うのですが。
4. 有頂天 / おすもうさんの唄
有頂天は80年代のインディーズブームの時、ラフィンノーズ、ザ・ウィラードと並び「インディーズ御三家」と呼ばれたバンドであります。前述の２バンドの音楽性は「パンク」でしたが彼等は「テクノポップ」でした。バンドの中心人物はボーカルのケラ。現在は日本演劇界の大物になった「ケラリーノ・サンドロヴィッチ」であります。僕はブルーハーツをキッカケに日本のインディーズに興味を持った人なので、当時は「ブルハ以降」の音をリアルタイムで聴いていました。そんなこともあって、インディーズ御三家の音についてはかなり後になって聴きました。有頂天に関しては「テクノポップ」ということもあって、面白いとは思うけど「パンク」ほど魅かれなかったかな。ただ、全部所有していますが(笑)。
6. 中森明菜 / ダウンタウンすと〜り〜
今週から「歌姫・中森明菜オリジナルアルバムワークス」をお送りいたします。これは長いです(笑)。デビューSG「スローモーション」は最高位30位でしたが、この1stは初登場７位という成績で、シングルより先行してアルバムでトップテン入りを果たしたということになります。当時のアイドルでは極めて稀な出来事でした。改めて当時の作品を振り返ると“アイドル”という立ち位置ながら“キャピキャピしたアイドルソング”がまったく無かった、ということに驚きです。ちなみに1曲目「あなたのポートレート」はデビューSGと同じく作詞・来生えつこ、作曲・来生たかおコンビの楽曲であります。
7. 槇原敬之 / もう恋なんてしない
先日、ウチの高1の息子が友人達とカラオケボックスに行って歌ったのがこの曲だったそうです(笑)。もう30年前の楽曲になります(笑)。やっぱ普段から車で流していると自然に覚えてしまうのかな、なんて思っちゃいました。僕は槇原さんが「どんなときも。」が大ヒットした時、「一発屋か？」なんて思っていたのですが、「どんなときも。」収録の2ndアルバムを聴いて「あ、この人は凄い！」と認識を変えました。予想どおりにこの楽曲はミリオンセールスを記録し、彼の人気を決定付けましたね。
8. ANTHEM / TIGHTROPE DANCER
この楽曲が収録されている2ndはANTHEMの作品では珍しく“柴田さんの楽曲が少なめ”というアルバムであります。また、ファンから良く言われているのがボーカル坂本英三の成長です。確かに1stから１年も経っていないのですが声も太くなり、安定感も増し、驚くほどの成長ぶりです。これは1st発表後の過酷なツアーで鍛えられたもの、と言われています。しかし、メンバーはプロデューサーのミックスが気に入らず、本人に「ラフミックスの方が音が良かった」と言ったところ激怒されたとのことです。
次回は「METALLICA」が登場します！ 「music mania」終了後は引き続き、Midnight Bestです。
★ Midnight Best Vol.125 ON AIRリスト
倉木麻衣 / ALL MY BEST ('09年発表)
放送時間は２時間２３分。深夜ですが、頑張って聴いて下さると嬉しいです！
お知らせ：「エフエムもえる」のＨＰで「music mania」の番組紹介を聴くことができます。（６分間）
アドレス http://garakuta.oops.jp/FMC/bangumi.htm#sat
【ページのいちばん下であります】
以上！
「ＪＣＢＡインターネットサイマルラジオ」
で番組が楽しめます！
アドレス http://www.jcbasimul.com/radio/687/
または、JCBAサイマル専用のスマートフォンアプリ「Radimo」をインストールして下さい。
放送局は 【エフエムもえる】 です！
「music mania」は毎週土曜日２３時～２４時、引き続き２４時から「Midnight Best」をお送りしております！（第５土曜日のみ２２時～２４時）
※「music mania」のみ再放送。毎週日曜日１４時００分に放送開始
