さて、先日、髪を切りに床屋へ行きました。月イチのペースでお世話になっているのですがそこの御主人は私がこの番組を担当しているのを知っていて、よく音楽の話をさせて頂きます。御主人は私の3つ程年上なのでほぼ同年代であります。よく話題になるのが「最近の若者の音楽の聴き方」。僕等(今の50代前半)の学生時代は“能動的”に音楽を聴きにいったけど、今の子は“受け身”だよね、と。僕等は好きなアーティストの雑誌インタビューなどで「影響を受けた音楽、アーティスト」を知って、その音楽ジャンルやアーティスト作品を聴いてみる、ということをしていましたが、そのように“積極的に”自分から調べて「音楽を取り入れる」という行動って今のコはほとんどしていないような気がします。サブスクなどの“オススメ”で聴いてみた、とかあくまで“受け身”という人が多いのかなと。ま、今の時代、音楽よりも優先するものが多いので、仕方がないかも知れませんが、“積極的に”音楽を聴きに行く、という姿勢があると嬉しいなと思います。
ということで、
第804回放送の(’22年5月28日・’22年6月26日)ON AIRリスト
★ HM/HR GUIDE for BIGINNERS
1. YNGWIE MALMSTEEN / NO MERCY ('92年発表 6th「FIRE & ICE」)
2. DOKKEN / BREAKING THE CHAINS ('83発表 1st「BREAKING THE CHAINS」)
★ VISUAL ROCK LEGENDS
3. Gilles de Rais / BECAUSE ('93年発表 3rd「BECAUSE」)
★ BAND BOOM MEUSEUM
4. Bellets. / 忘れてしまえ ('91年発表 1st「半端者」)
★ MINI SPECIAL of THIS WEEK
5. JUDY AND MARY / 散歩道 ('98年発表 5th「POP LIFE」)
6. JUDY AND MARY / ジーザス! ジーザス! ('98年発表 5th「POP LIFE」)
★ MY FAVORITE SONG
7. 黒木 渚 / 心がイエスと言ったなら ('21年発表 5th「死に損ないのパレード」)
★ JAPANESE HARD & HEAVY
8. DOUBLE-DEALER / HEART NEVER BENDS ('07年発表 4th「DESERT OF LOST SOULS」)
今回の目玉は、黒木 渚の心がイエスと言ったなら。彼女の書く歌詞に注目。
1. YNGWIE MALMSTEEN / NO MERCY
この「FIRE & ICE」というアルバム、ここ日本の“邦楽チャート”で1位を獲得した作品であります。他のアーティスト作品の発売日の関係もあったかも知れませんが、1位というのは快挙でしたね。しかもメタル作品(笑)。ただ、当時の私は洋楽メタルを聴いていませんでしたので、「ふーん」というぐらいでしたが。これが5年後の僕だったら大興奮のニュースでしたでしょう。そんな作品ですが、アルバム評価としては彼の作品で高い評価を受けている訳ではありません。むしろ、低い評価のほうが多い作品かな。チャート成績とアルバム内容が一致しない好例かも。ただ、この楽曲は良いと思います。
2. DOKKEN / BREAKING THE CHAINS
ベタな言い方ですが、彼等の良いところは“切れ味鋭いギターと、メロディアスな甘い声”ですかね。最初は「勉強」のつもりでベストアルバムを購入したのですが、すっかり彼等の魅力にやられましたね。やっぱ、楽曲のメロディーセンスが素晴らしいです。正直、この1stは2、3曲を除いて“普通”の出来なのですが、その2、3曲を聴くためだけに購入しても良い作品かなと。メロディアス愛好家は聴くべきバンドだと思います。
3. Gilles de Rais / BECAUSE
インディーズ時代最後の作品からの1曲を聴いて頂きました。エクスタシーからの発売、ということもあってか前作2ndがインディーズチャート1位を獲得、勢いに乗っているところで発表されたのがこの作品。純粋な“新作”ではなく、過去曲のリメイクなどで構成された作品です。前作でしっかりファンベースを作ったこともあって、この作品もインディーズチャート1位を獲得しメジャーへ進出することになります。ここまでの実績から、メジャーでは当然成功すると思ったのですが…。メロディアス方向にシフトせず、この楽曲のような“攻撃性”をもっと前面に押し出せば違った結果になったかも。
4. Bellets. / 忘れてしまえ
彼等はイカ天出身のバンドであります。YouTubeでイカ天出場時の演奏を確認し、その楽曲がアップテンポの楽曲で「あ、イイな」と思い、中古で購入してみました。予想外にミドルテンポの楽曲が多く、実は結構“聴かせる”バンドだったということが判りました。歌詞が結構硬派で好感が持てましたね。よく聴くと、ギターがとても味のあるプレイをしています。番組ではキングにならなかったものの評価は悪くなかったバンドでしたね。番組終了後にひっそりとデビューしたのですが、後1年早くデビューしていたら少し変わったかも。
5. JUDY AND MARY / 散歩道
6. JUDY AND MARY / ジーザス! ジーザス!
さて、「JUDY AND MARY特集」6週目。この5th「POP LIFE」はバンドとしては2枚目のミリオンセールスを記録した作品となります。ただ、当時の彼等は“バンドとしての明確な音楽性”というものを見失っていた時期で、難産の上出来上がった作品と語っております。また、これまでバンドに多くの楽曲を提供してきた恩田さんの楽曲が1曲、大半の楽曲がTAKUYAの手によるものとなりました。僕の中では「あ、完全にバンドの主導権はTAKUYAに移ったんだ」と実感しましたね。ただ、急激に音楽性が変化した訳でもなかったので、ファンもすんなり受け止めたと思います。恐らく、バックのメンバーに共通していたのは「YUKIのボーカルをどう生かそう」ということだったと思います。
7. 黒木 渚 / 心がイエスと言ったなら
昨年の夏、ちょっと用事があり、北に車を走らせていた時に偶然ラジオから流れてきたのが彼女の楽曲でした。まったく、存在を知らなかったアーティストでしたが、凄く気になってYouTubeで曲を確認。「これはイイ!」となって音源をゲットしました。2,30年前と違って“音を確認して購入できる”というのが嬉しいですね(笑)。いい時代になりました。彼女のような“歌詞に耳がいってしまうアーティスト”は久々に出会った気がしました。個人的にはかなりの推しであります。
8. DOUBLE-DEALER / HEART NEVER BENDS
Concerto Moonのギタリスト、島さんとSABER TIGERのボーカル、下山さんがタッグを組んだバンドがこのDOUBLE-DEALER。ギタープレイは素晴らしい、ボーカルも少々クドイという人もいるかも知れませんが素晴らしい、バックの演奏も最高、でも何故か「最高!」と言えない作品なんですよね。僕的には「歌メロの練り込み不足」かなと思うのですが。このメンバーですから、歌メロにもっと魅力があったら、全然、聴こえ方が変わってくるなと感じています。そこが惜しい!
来週は「FAIR WARNING」が登場します! 「music mania」終了後は引き続き、Midnight Bestです。
★ Midnight Best Vol.072 ON AIRリスト
PIERROT / DICTATORS CIRCUS -A deformed BUD- ('05年発表)
放送時間は2時間14分。ボートラ有り。深夜ですが、頑張って聴いて下さると嬉しいです!
お知らせ:「エフエムもえる」のHPで「music mania」の番組紹介を聴くことができます。(6分間)
アドレス http://garakuta.oops.jp/FMC/bangumi.htm#sat
【ページのいちばん下であります】
以上!
「JCBAインターネットサイマルラジオ」
で番組が楽しめます!
アドレス http://www.jcbasimul.com/radio/687/
または、JCBAサイマル専用のスマートフォンアプリ「Radimo」をインストールして下さい。
放送局は 【エフエムもえる】 です!
「music mania」は毎週土曜日23時~24時、引き続き24時から「Midnight Best」をお送りしております!(第5土曜日のみ22時~24時)
※「music mania」のみ再放送。毎週日曜日14時00分に放送開始