さて、体調を崩していたウチの“中”金魚さんが先日、天国へ旅立ちました。まだウチに来て8ヶ月でしたので、残念ですね。調子が悪くなってからはあっという間でしたね。どんな風に育つか楽しみだったのですが…。残った2匹には長生きしてもらいたいですね。
先日、朝起きたら“左足に痛みが”。3年振りに「痛風発作」が発症しました。原因はおそらく「水分不足」。いつもよりかなり多めに水分を取ったところ、2日で回復しました。これから夏本番なので、気を付けたいと思います。
最近ふと「日本のハードコアパンクが聴きたいな」と思い、久し振りに家の音源から引っ張り出して聴きました。Lip Cream、GAUZE、G.I.S.Mなどなど。カッコイイです! この番組ではほとんど紹介しておりませんが、尺に困った時は使ってみようと思います。
ということで、
第908回放送の(’24年6月22日・’24年7月9日)ON AIRリスト
★ HM/HR GUIDE for BIGINNERS
1. RATT / ROUND AND ROUND ('84年発表 1st「OUT OF THE CELLER」)
2. BULLET FOR MY VALENTINE / HIT THE FLOOR ('05発表 1st「THE POISON」)
★ VISUAL ROCK LEGENDS
3. Gilles de Rais / BAGHDAD ('93年発表 3rd「BECAUSE」)
★ BAND BOOM MEUSEUM
4. REPLICA / GETTING MY SHADOW ('88年発表 1st「Tough & Free」)
★ MINI SPECIAL of THIS WEEK
5. THE ROOSTERZ / Good Dreams ('84年発表 5th「GOOD DREAMS」)
6. THE ROOSTERZ / Hard Rain ('84年発表 5th「GOOD DREAMS」)
★ JAPANESE HARD & HEAVY
1. RATT / ROUND AND ROUND
RATTは78年にボーカル、スティーヴン・パーシーを中心にカリフォルニア南部のサンディエゴで結成されたバンドで、当初は「Micky Ratt」の名義で活動しておりました。その後、ギタリストのロビン・クロスビー、ウォーレン・デ・マルティーニが加わった辺りからLAをベースに活動するようになります。82年、バンド名を「RATT」に変更し83年にミニアルバム「RATT」を自主製作で発表、この作品の高評価がキッカケでメジャー大手の「アトランティック」と契約を果たします。翌84年に1st「OUT OF THE CELLER」を発表、全米チャート最高7位、300万枚のセールスを記録します。彼等の派手なファッションと化粧、明るく開放的な音楽性、独特のグルーヴ感は「ラットン・ロール」と呼ばれて人気を博し、MOTREY CRUEとともにLAメタルブームを牽引しました。また、ウォーレン・デ・マルティーニのフラッシーなギタープレイはキッズの注目の的にもなりました。本日の楽曲、「ROUND AND ROUND」はアルバムからシングルカットされた楽曲で、全米チャート12位を記録した代表曲でもあります。
2. BULLET FOR MY VALENTINE / HIT THE FLOOR
BULLET FOR MY VALENTINEは97年に英国のウェールズのハイスクールに通っていたボーカル、マット・タックとギタリスト、マイケル・パジェットを中心に結成されたバンドであります。何度かのメンバーチェンジ、バンド名の変更を経て、03年から「BULLET FOR MY VALENTINE」として活動します。04年にEP「BULLET FOR MY VALENTINE」をリリースすると、英国の音楽誌から大絶賛されました。その後、フェスの出演や英国ツアーで知名度を上げ、05年発表の1st「THE POISON」で一躍注目のバンドへ躍り出ることになります。この作品、ツインギターを軸とした劇的な曲展開が魅力で、切れ味鋭いギターリフとメロディアスなボーカルラインとの絡みが素晴らしく、また、激しさと叙情的な部分とのコントラストが見事ですね。僕は2ndから聴き始めたのですが、キッカケはIRON MAIDENのボーカル、ブルース・ディッキンソンが「彼等はメタルの未来だ」と称賛した、との記事を読んで購入を決めました。初めて聴いた時は「あ、なるほど。確かに“メタルの未来”かも」と思いました。
3. Gilles de Rais / BAGHDAD
Gilles de Raisは89年に大阪で結成されたバンドであります。90年にインディーズレーベル「MOON DROPS」から1st「DAMNED PICTURES」を発表しますが、この頃はほとんど注目を浴びない存在でありました。92年にYOSHIKI主催の「エクスタシーレコード」から2nd「殺意」をリリース。“エクスタシーからの発売”ということで注目されたこともあり、結果的にオリコン年間インディーズアルバムチャート1位に輝きました。僕も彼等の音源を初めて購入したのはこの2ndであります。エクスタシーレコードからは前年にLUNA SEAの1stが発表になっていたこともあって、「これもくるだろう!」という予感で音も知らずに購入を決めました。そして翌93年、「次のアルバムはメジャーからだろう」と思っていたところで、この3rdがエクスタシーレコードからの発表となりました。中身は“純粋な新作”ではなく、過去曲のリメイクを中心としたものでありました。ま、「インディーズ時代の総括」といった作品ですかね。この作品も結果的にオリコン年間インディーズアルバムチャート1位に輝きました。この半年後にメジャーデビューするのですが、期待ほどの成績は残せませんでした。
4. REPLICA / GETTING MY SHADOW
REPLICAは84年にボーカル、浜崎直子を中心に広島で結成されたバンドで、88年にデビューを果たします。デビュー当時のREPLICAは謎が多かったバンドと言われています。1stにはボーカルの浜崎直子以外の写真が無く、メンバーのクレジットもありませんでした。そんなことから、「レコード会社主導で作られたバンドで、バックはスタジオミュージシャンでは?」とも言われていました。実際にはきちんとしたバンドで、この時期のメンバーにはプロ経験があり、後にダイヤモンズを結成するギタリスト、鴨下信吾も在籍しておりました。恐らく鴨下さんはレコード会社のテコ入れだったと思いますが。この1st、鴨下さん以外のメンバーの楽曲は収録されておりません。半数が鴨下さん、残りは元MAKE-UPの松澤さんと外部ソングライターの楽曲となっております。そんな事から、バンド感が薄く、“浜崎さんのソロアルバム”という感じもします。ただ、ボーカルの浜崎直子さんは非常に良いボーカルだと思います。このボーカルならレコード会社のプッシュしたい気持ちも判りますね。
5. THE ROOSTERZ / Good Dreams
6. THE ROOSTERZ / Hard Rain
THE ROOSTERZオリジナルアルバム特集、5週目、この5作目からバンド表記がROOSTERSからROOSTERZに変更になります。この標記の変更はボーカル大江の突発的な思い付きによるもので、「別に大した意味はなかった」「なんだか有機質から無機質になったなって今にしてみると思うけど」と大江は語っております。この5thは82年10月発表の12インチ「ニュールンベルグでささやいて」と83年7月発表の12インチ「C.M.C.」の収録曲のリミックスに新曲を加えた“編集盤”であります。そんな訳で録音時期には非常に幅があり、また、参加メンバーも7人となっており、統一感という部分ではそれ程ない作品かなと。サウンド的には前作を引き継ぎ、英国のポストパンクの影響が濃いかなと思います。個人的にはかなり好きな音ですね。本日チョイスした2曲はレビューでも特に評価の高かった2曲を選んでみました。2曲目「Hard Rain」のレビューでは「その風景描写が淡々と歌われる中、直接的に感情表現する言葉が無いにもかかわらず、聞き手に不安な心情と追いかけてくるような孤独感を与える」と書かれていました。確かに不安感を感じる楽曲かな。
7. 華原朋美 / I BELIEVE
華原朋美さんは92年にスカウトにより芸能界入りし、93年に「三浦彩香」としてデビュー、その後、「遠峯ありさ」に改名しアイドル活動をしていたところで小室哲哉に見初められました。カラオケで歌っていたところ、その歌声に小室さんは「涙腺を刺激する歌声」と感動し、ボーカルレッスンを殆どすることなく歌手デビューが決定しました。それを機に「華原朋美」に再改名します。当時小室さんは「アーティストに手をつけたのではなく、プライベートの恋人に曲を書いてデビューさせただけです。」と語っていました。すげーな。95年9月SG「keep yourself alive」でデビュー。メディアへの露出はなかったものの、チャート最高位8位、37万枚のヒットを記録します。実は私、この時点では彼女に関しては完全にスルーしていました。今振り返ると“小室の恋人がデビュー”というのを面白く思っていなかったのかな。「歌手をなめるな!」みたいな感じで。そして、この2ndSGです。この曲からメディアへの露出が始まりました。初めてテレビでこの楽曲を聴いたときに「あ、コレは凄いかも」と思いましたね。楽曲としても凄く良い楽曲ですが、何よりも彼女の歌声に魅かれましたね。翌日にはシングルを買いましたからね。結局、この楽曲で彼女は大ブレイクし、楽曲もミリオンセールスを記録します。
8. HELLEN / TALON OF KING
かつてジャパニーズメタルが大好きな人なら避けて通れないインディーズレーベルが存在しました。「マンドレークルート」というレーベルであります。有名どころではTERRA ROSA、CONCERTO MOON、梶山章、彼が在籍していたPRECIOUSなどのアルバムを発売したレーベルです。先日、このレーベルが発表した作品一覧を拝見したのですが、我が家にもかなりの作品がありました。その中には“アルバムを1作だけ残して解散”というバンドがいくつかあります。今日はそんなバンドのひとつであるHELLENというバンドを紹介してみました。彼等は関東を代表する“様式美メタル”バンドでありました。キーボードを前面にフィーチャーしたメロディアスな楽曲が特徴ですね。ギタリスト清水保光の“泣きのギター”も聴きどころですね。ところで、この楽曲を聴いて「あれ、聴いたことがある楽曲かも…」と思った人は通ですね(笑)。ガールズメタルバンド、SHOW-YAの1st「MASQUERADE SHOW」に同名の楽曲が収録されております。実はHELLENがオリジナルで、SHOW-YAが“カバー”しております。
次回は「AMARANTHE」が登場します!
お知らせ:「エフエムもえる」のHPで「music mania」の番組紹介を聴くことができます。(6分間)
アドレス http://garakuta.oops.jp/FMC/bangumi.htm#sat
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